仕事辞めたいは甘え?プロフェッショナルが対処法を解説

「今自分が仕事を辞めたいと思っているのは甘えなのか?」
「仕事を辞めたいと思うことはいけないこと?」

仕事を辞めたいと考えたとき、これは「甘え」なのかと思ったことがある人も多いのではないでしょうか。しかし、仕事を辞めたいと思うことが甘えとは、一概に言えません。

というわけでこんにちは。
退職博士です。

退職博士
仕事を辞めたいと感じたとき、それは甘えているのではないかと疑問に思う方は少なくありません。

そこで今回は、仕事を辞めたいと思うことは甘えなのかどうかや、甘えと判断される場合とされない場合、悩んだ時の対処法を解説します。

仕事を辞めたいと思う理由3選

仕事を辞めたい理由は人それぞれですが、主にどのような理由があるのでしょうか?
今回は数ある理由の中で、3つの理由から厳選してご紹介します。

・職場の人間関係が良くない
・会社の将来に不安がある
・会社の労働環境に不満がある

退職博士
一つづつ解説していきます。

職場の人間関係が良くない

1つ目は、職場の人間関係が良くないことです。会社組織の中で仕事をするからには、上司・部下・同僚との人間関係は切っても切れません。長時間過ごす職場の人間関係が良くないと、仕事自体が苦痛になります。

特に職場の雰囲気が悪い場合、「仕事を教えてもらう」「わからないことを聞く」といった当たり前のことが難しくなり、社会人としての成長を妨げることにもなります。

会社の将来に不安がある

2つ目は、会社の将来に不安があることです。会社への将来の不安は、「このまま仕事を頑張っても意味がないのではないか」と思わせる大きな原因になります。会社に明るい未来が見えない状況は、安定した環境で働きたいと思う人にとっては辛いものです。

明らかに会社の業績が傾いていたり、その傾向が感じられたりするときは、転職活動を始めても良いでしょう。実際に転職活動をすることで今の会社の状況を客観的に見られるようになり、不安も軽減されるかもしれません。

会社の労働環境に不満がある

3つ目は、会社の労働環境に不満があることです。
残業が当たり前だったり、休日出勤が頻繁にあったりするような労働環境は、精神的にも肉体的にも厳しいものです。そういった労働環境の不満から、仕事を辞めたいと思うことは自然のことでしょう。会社の労働環境が悪ければ、いくらその仕事が好きだったとしても長くは続けられません。
また、「仕事の評価基準が曖昧」「業務量に対する給与が少ない」 といった金銭的な不満も仕事を辞めたいと思う一因にもなります。

「仕事を辞めたい」と思うのは甘え?

日々働く中で、誰しも一度は仕事を辞めたいと思ったことがあるかもしれません。しかし、仕事を辞めたいと思うことはただの甘えなのでしょうか?
結論から言うと、「あなた自身がどれだけ真剣に仕事に向き合ったのか」によります。真剣に仕事に向き合いながら改善に向けてやれることをしたけれど、それでも辞めたいと思ったのであれば、甘えとは言えないでしょう。

退職博士
やれることをやり切っていない場合や、「仕事が面倒だから」などの受動的な理由の場合は、甘えと判断されても仕方ありません。

仕事を辞めたいと思うことが甘えとは一概に言えませんが、理由によっては上司や転職先の面接官から甘えと判断されてしまう場合もあるでしょう。

仕事を辞めたいときに甘えと判断される理由3選

では、具体的にどのような理由だと甘えと判断されるのでしょうか?
仕事を辞めたいと思ったときに、上司や同僚から甘えと判断される恐れがある理由を3つ紹介します。

・業務内容が好きになれない
・通勤が辛い
・責任ある仕事から逃れたい

あなた自身の仕事を辞めたい理由と照らし合わせてご覧ください。

業務内容が好きになれない

1つ目は、業務内容が好きになれないという理由です。「この会社で働きたい」と思って就職したにもかかわらず、業務内容が好きになれないから辞めたいというのは、自分本位で周りから甘えと思われてしまうでしょう。
業務内容が好きになれないといっても、その仕事のすべてが嫌いなわけではないはずです。業務の中でも具体的にどの部分が嫌いなのかを理解することで、対策方法が見えてきますよ。

通勤が辛い

2つ目は、通勤が辛いという理由です。毎日朝早く起きて通勤するのが辛いから仕事を辞めたいと考えるのは、甘えと判断されてしまうでしょう。ただ、人身事故で運転見合わせになったり、ダイヤが乱れたりしたときなど、満員電車はストレスが多くかかるのも事実です。
通勤の辛さを軽くするためにできる対策をしてみましょう。

・職場の近くに引っ越す
・乗車する時間をずらす
・いつもと違う駅から乗車する

例えば、上記のような対策をすることで通勤の辛さは軽減するでしょう。通勤時間が少し短くなるだけで、毎日の疲労度は大きく変わりますよ。
またどうしても通勤したくないという方は、リモートワークが可能なIT系職種などへの転職を考えてもいいかもしれません。

責任ある仕事から逃れたい

3つ目は、責任ある仕事から逃れたいという理由です。責任ある仕事を任され、それがプレッシャーになって仕事を辞めたい場合も、甘えと捉えられてしまうでしょう。
責任ある仕事から逃れたいと思うあなたは、真面目で気配り上手である性格ゆえに必要以上に抱え込んでしまうのかもしれません。
だからこそ、仕事で思い悩んだときに自分だけのストレス解消法や普段から相談できる人を見つけておくことが大事です。

仕事辞めたいのは甘えと言えない場合

反対に、仕事を辞めたいときに甘えとは言えない理由を見ていきましょう。

・今の会社でのキャリアアップに限界を感じる
・今の仕事が自分に合っていないと感じる
・職場の人間関係が悪く改善が見込めない

上記のような理由の場合、転職・退職を検討しても良いでしょう。

今の会社でのキャリアアップに限界を感じる

甘えと言えない理由の1つ目は、今の会社でのキャリアアップに限界を感じていることです。
これからの将来を考えてキャリアアップしたいと思ってはいるが、今の会社でキャリアアップが望めそうにない場合は、仕事を辞めたいと思うのも当然でしょう。今後の職業人生を考えて叶えたい方向に進もうと考えるのは、前向きな動機と言えます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大による先行不透明な状況において、思い描いていたキャリアビジョンが遠のいてしまった人もいると思います。
軌道修正するなら若いうちの方が有利なので、今後のキャリアが不安なら思い切って転職活動を始めてみてはいかかでしょうか。

今の仕事が自分に合っていないと感じる

甘えと言えない理由の2つ目は、今の仕事が自分に合っていないと感じることです。
自分に合っていない仕事を続けることは、周りと比べて成果も出しづらく、年収やキャリアアップもしづらいという負のループにはまってしまいます。そのため、早めに見切りをつけて新しい道へ進みましょう。

終身雇用の維持が限界を迎え始めたことで、転職が当たり前になりつつある今だからこそ、柔軟に行動することが大切です。
注意点として、働き始めて1ヶ月などの短期間では、仕事が自分に合っているどうかの判断はつきづらいため、少なくとも1年働いてから判断してみましょう。

職場の人間関係が悪く改善が見込めない

甘えと言えない理由の3つ目は、職場の人間関係が悪く改善が見込めないことです。
職場の人間関係が悪く、関係改善のために行動しても改善が見込めない場合は、退職または転職を検討しても良いでしょう。
人間関係に関する悩みによって憂鬱な気持ちが長期間続くと、うつ病などの精神的な病気にかかるリスクもあります。
そうなると仕事だけでなく日常生活にも支障が出る可能性があるため、その環境から早く抜け出しましょう。
また、パワハラやセクハラなどのハラスメント行為がある場合は、会社の人事や外部の専門窓口などで相談することで、有効なアドバイスを得られるかもしれません。

仕事を辞めたいと思い立った時の対処法4選

仕事を辞めたいと思い立った時に、安易な考えで仕事を辞めてはいけません。仕事を辞めたい理由次第では、辞めずに解決できることもあるからです。
仕事を辞める前にできる対策を4つ紹介していきます。

・なぜ仕事を辞めたいのかを明確にする
・周りの親しい人に相談してみる
・ストレス解消に集中する
・転職活動を始めてみる

それぞれ解説します。

なぜ仕事を辞めたいのかを明確にする

仕事を辞めたいと思った時、仕事を辞めたいと思った理由を明確にしましょう。漠然と仕事を辞めたいと悩んでいても、何も解決しないままです。辞めたい理由がわかれば、対処法も見つかりますし、理由によっては辞めずに解決できるかもしれません。
仕事を辞めたいと考える原因やあなた自身の状況によっても、取れる解決策は変わってきます。だからまずは、仕事を辞めたい理由を明確にすることから始めましょう。

周りの親しい人に相談してみる

家族や友人、同期など周りの親しい人に相談してみましょう。あなたのことを良く知っているからこそ、適切なアドバイスをくれるかもしれません。たとえ解決策が見つからずとも、不満を聞いてもらうだけで心が軽くなることもあります。
身近な人に相談しづらい場合や、より客観的なアドバイスが欲しい場合は、転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。

ストレス解消に集中する

ストレスが溜まりやすいこのご時世、あなたの日々のストレスは仕事による影響が大きい場合があります。その場合は、ストレス解消・発散に集中することがおすすめです。
特に「十分な睡眠をとること」「好きなものお食べたりお酒を飲む」「サウナに行ってみる」といった発散方法がおすすめです。

転職活動を始めてみる

あなたが仕事を辞めたいと思った原因が明確になり、その原因が転職を通じて解決できるなら、転職活動を始めてみましょう。
特にキャリアチェンジを伴う転職は年齢が若い方が有利な傾向にあるため、伸びしろに期待してもらえる20代・30代のうちに行動することがおすすめです。
また 転職活動を始めることで視野が広がり、今の自分を客観的に見つめ直す機会にもなります。実際に転職しなくても、いろいろな仕事を比較することで、今の仕事の良いところがわかるかもしれません。

辞めると決めたら円満退職を目指そう

仕事を辞めると決心したなら、円満退職を目指しましょう。
仕事を辞めると決めた時点で、上司に退職希望の旨をできるだけ早く報告してください。その際は退職時期の1~2ヶ月前、もしくは会社の就業規則で決められた期間内に報告するよう心がけましょう。

退職博士
退職時期が繁忙期と重ならない方が円満退社のためには無難です。

会社に迷惑をかけないよう退職日までにきちんと引継ぎを行い、最後まで職務を全うしてください。また、「いつ」「どこで」辞めた会社の人と繋がるかもわかりません。辞める際は険悪にならず、円満に退職できるよう努めましょう。

仕事を辞めるかのお悩みQ&A

では、仕事を辞めるかどうかのお悩みに関する質問に答えていきますね。

Q.仕事を辞めるかの判断基準ってどう決めたらいいですか?

A.判断基準の例としては、 「自分の将来なりたい姿が今の会社で実現できそうか」「このまま働き続けることで精神疾患など心身に深刻な影響が及ぼさないか」などが挙げられます。

退職博士
人によって仕事に求めるものは異なるので、判断基準もさまざまです。「自分自身が仕事に何を求めるのか」という価値観を整理することで、あなたにとって大事な判断基準が見えてくるでしょう。

Q.次の転職先が決まる前に辞めてもいいですか?

A.できるだけ次の転職先を決めてから辞めるようにしましょう。勢いで辞めてしまうと、お金や気持ちの面で後悔してしまう可能性もあります。

退職博士
プレッシャーの中で行う転職活動は想像以上に大変です。妥協して転職先を決めることにも繋がってしまいます。
在職しながらの転職活動は大変ですが、頑張って乗り越えましょう

Q.「仕事ができないから辞めたい」って甘えですか??

A.「仕事ができないから辞めたい」と思うのは、必ずしも甘えとは言い切れません。仕事ができないのは、あなた一人の責任ではない場合もあります。

退職博士
また、職場環境によっても左右されるものです。自分だけが悪いと思い込まず、周りの親しい人に相談するなどしてみましょう。

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